賃貸を退去する際の原状回復費請求で危うくとんでもない額をむしり取られるところでした。
クソみたいな退去費用請求が来たので戦うことにしましたv
— クマリオ (@jackumagic) January 16, 2021
ちゃっかり床全面張替えしようとしてんじゃねえぞ〜 pic.twitter.com/2PzisnDhr1
今回は戦いの記録を記事として残しておこうと思います!
私と同じように退去費用を多くとられそうな方にとって少しでも参考になれば幸いです。
退去前の物件の状況
まず前提として退去前の物件の状況を説明させていただきます。
- 広さは2Kで約30平方メートルの物件
- 全室フローリング、入居前からフローリングに傷有
- 入居後フローリングに2箇所凹み発生
- 退去前に配線隠しモールをクロスからはがす際破、破けた箇所が複数個所(壁3面分に点在)
正直クロス破ったのと床の凹みはやらかしたなぁ・・・って思ってました。
上記よりクロスの貼替、フローリングの交換はあれど、原状回復箇所としては大したことないだろうなぁと思っていました。
敷金も入居前に13万円程預けていたので、むしろ返ってくるだろうなぁという軽い気持ちでいました。清算書届くまでは。
ちなみに退去立ち合い時には何か言われた?
全然何も!
まあ問題ないでしょ的な雰囲気だったよ。
実際に届いた清算書を確認してみる
では実際に届いた清算書を確認していきます。
- クロス貼替(\37,500- 負担額:\26,250-)
- ソフト巾木交換(\16,875- 負担額:\8,438-)
- シャワーヘッド・ホース交換(\6,250 負担額:\3,125-)
- ルームクリーニング(\28,000- 負担額:\28,000-)
- エアコンクリーニング(\12,000- 負担額:\12,000-)
- 建具調整(\12,000- 負担額:\0)
- フローリング貼替(\148,000 負担額:\74,250-)
- フローリング剥がし処分(\55,000- 負担額:\27,500-)
なんというか、「ぼったくってんなぁ・・・・」という印象です。
フローリング高すぎ!
まあ明らかにぼってるもんね
ではこれから私の突っ込みポイントを整理していきます。
ほぼ全部にツッコミどころ満載
賃貸借契約書の特約にハウスクリーニング代、エアコンクリーニング代は借主負担と記載があり金額的にも妥当だったのでここは突っ込みませんでした。
突っ込まなかったのはこの2つだけです。
それ以外に疑問を残すような清算書を作れるのがすごいよ・・・
- クロス貼替
⇒ 原状回復必要な箇所は限定的なのに、なんで全面貼替になるような金額なの?ってか単位の1「式」ってなんだよ。あとガイドラインに従って減価償却してんの? - ソフト巾木貼替
⇒ 27枚交換って全室だよね?それは通常損耗分じゃないんですか?ガイドライン読みました? - シャワーヘッド・ホース交換
⇒ 論外。経年劣化による設備交換は貸主負担でしょう。 - フローリング系
⇒ 全室貼替えで半額負担はおかしいでしょう。後元々フローリング傷ついとるやんけ。原状回復必要な箇所のみの請求にしろや。
こんな汚い言葉は使っていませんが・・・
これを丁寧にした言葉で突きつけました。
度々出てくる「ガイドライン」と「原状回復」について説明しておきます。
まずは「ガイドライン」です。これは国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」の事です。退去時に借主が負うべき義務について詳しく記載されてたり、判例が掲載されていたりします。
原状回復は先程のガイドラインに定義されています。
原状回復とは、賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること
https://www.mlit.go.jp/common/001016469.pdf
要するに故意・過失で傷つけた通常使用を超えた損耗は借主負担で入居前の状態に戻すけどそれ以上は借主が負担しましょうねということです。
つまり、今回請求された金額のように「色々直すから半額負担してね☆」みたいなザル請求はまかり通りません。
何も知らんやつからはむしり取ってやるみたいな精神が本当に腹が立ちました。
正直私的に一番許せないポイントはここです。
知らない人や、良い人が損するようなやり方がよく平気でやれるなと思います。
回答のメールが返ってきた
数日すると、回答のメールが返ってきて大幅に退去費用が安くなりました。
とりあえず初回の交渉で5万7千円ほど安くなりました。
— クマリオ (@jackumagic) January 19, 2021
が、まだ微妙な箇所が残ってるので再度交渉予定です。 https://t.co/6345jy87A6 pic.twitter.com/dVop8mC6mr
とりあえず管理会社側の主張はこう。
- 壁は一部だけど3面クロス破れてるのでクロス貼替は3面分とるね
- 巾木・シャワーヘッドは間違って請求してましたごめんね☆
- フローリングは一室傷ついてるから一室分は費用とるね
・・・頭が痛くなりました。
とりあえず色々言ってみただけで6万近く値引きされることも、取れそうなところはできるだけ取ってやろう見たいな魂胆も非常にはっきり見て取れるため更にツッコミ入れてみました。
- 3面は分かったけど減価償却してるか?
- フローリングは一面貼替に耐用年数での減価償却いれてるか?
こちらも数日後に回答が返ってきて、結局トータル原状回復費が10万円になりました。
本来ならあと3万程度は引けそうなのですが、管理会社の回答の稚拙さに辟易したのともうこれ以上こんなことに労力割きたくなかったので請求を辞めました。
まー、7万払え!から敷金返しますに変わったから最低限仕事が出来たと思います。
今回の事例で学んだこと
色々あります。
- 退去費のぼったくりは言えばすぐ下がる
- 言われそうな箇所は退去前に自分で出来る限り直す
- 交渉記録はメールに残す
特に一番上は超大事だなと思いました。
私も最初は指摘するのも面倒だし、こじれたら嫌だなぁ・・・って不安に思っていましたがきちんとガイドラインや明確な根拠を示すと不自然なほどあっさり値引きが始まりました。
多分ぼったくりしてくるところは分かってやってるんだと思います。
知識がないやつからは搾取してやろうとか嫌らしいにも程があるよ、マジで。
また、突っ込まれそうなポイントは全部自分で直しておく。これ結構大事なんじゃないかなと思いました。
もしぼったくりにあったとしても、突っ込まれるポイントをつぶしておけば交渉も楽に進むと思います。
最後に、交渉は全て記録が残るメールが良いと思いました。
メールにすると記録も楽だし相手も下手なことが言えません。
いざとなったとき何よりも役に立つのが証拠です。
皆さんも不当な請求には気を付けてください!
私は今回の事をきっかけによりぼったくられないように勉強しておこうと思います~
ではまた、ばいばい!