2021年もよろしくお願いします!
今年はマビノギをプレイする環境についても沢山記事を書いていけたらなーと思います。
ということで、2021年一発目は仮想マシンについてです。
たまに話題になることがありますが、そもそも仮想マシンって何?って方も多いと思います。
そこで今回は仮想マシンとは何かということをざーっくりと解説した上で、仮想マシンを使ってマビノギを起動する方法をまとめたいと思います。
何となく怖いイメージあるけど大丈夫ですか?
仮想マシン自体は全く危ないものではないから大丈夫!
仮想マシンは実体のないパソコン本体のこと
仮想マシンの概念については、大よそ表題の通り「実体のないパソコン本体」という認識でOKです。
実際のイメージを簡単な図にしてみました!
まず普通Windowsのパソコンは大まかに下図のような構成になっています。

パソコン本体の中にOSがあり、その中で色々なアプリケーションを動かすという誰もが使っているであろう構成を示した図です。
では、仮想マシンを動かすとどうなるのか。
例えば、1台仮想マシンを動かすと構成は下図のようなイメージです。

パソコン本体に入っているOS内で、仮想マシンを使用し別のOSを起動しています。
仮想マシンはパソコン本体みたいなもの?
大体そんな感じ!
パソコン本体の余剰リソース(CPU、メモリ等)を使って1台のパソコンで複数のOSを起動できるのが仮想マシンです。
複数ってことは3つでも4つでも?
スペックさえ足りてればね~
- 仮想マシンはパソコン本体の中で別のOSを立ち上げるためのもの
- 仮想マシンはパソコン本体の余剰リソースを使用するので、ある程度パソコン本体のスペックが必要
Linuxを立ち上げてごにょごにょするならさほどスペックもいらないのですが、ゲームをするとなると結構スペックが必要です。
マビノギを仮想マシンで使用しても問題ないのか
問題ないと思います。(が、あくまで利用は自己責任でお願いします。)
仮想マシンでマビノギを立ち上げる行為自体を利用規約違反にすることは非常に難しいです。
何回も言っている通り仮想マシンは実体のないパソコン本体だからです。
一応2ケース利用シーンを考えてみたので、それぞれ触れていきたいと思います。
ケース1:仮想マシンのみでマビノギを起動
問題なし
この利用方法はあまりやろうと思っている方も居ないとは思いますが・・・
パソコン本体でマビノギは起動せず、仮想マシン内のみでマビノギを起動するというケースです。
このケースについては勿論問題ありません。と言うより、問題にしようがありません。
1人が1つのOS使って普通にマビノギしてるだけだもんね。
仮想マシンはあくまで実体のないパソコン本体です。
ケース2:パソコン本体OSと仮想マシンOSでマビノギを起動
普通にやる分には問題なし
恐らくこの利用方法が最も多いと思います。いわゆる2PCとか言われる使い方ですね。
結論から言うと、複数パソコンでのログインが利用規約違反にならないのでこの利用方法は問題ないという解釈です。
1つのパソコンでやっている為多重起動のように思えますが、そもそも仮想マシンはパソコン本体とOSのライセンスが異なるため多重起動にはなりません。
パソコン本体1台と仮想マシン1つならパソコン本体2台と一緒ってこと?
そういうこと!
ただし、利用規約第20条第25項の下記記述は認識しておいた方が良いかなと思いました。
第20条(禁止事項)
https://www.nexon.co.jp/rule/agreement.aspx
会員は、次の行為をしてはならないものとします。
(中略)
(25) 同一のIPアドレスから、一般的な利用においては想定できない多数のID・ゲーム内キャラクターを作成すること、または一般的な利用においては想定できない多回数のログインを行い、またはこれを試みる行為
利用規約の意図としては、一般的は想像できない(100とか200とかでっかい単位)で同じ場所からログインするなよと言う事だと思います。
この利用規約に引っかかるレベルで仮想マシン立ち上げるのは非現実的ですが・・・
100単位でWindowsの仮想マシン立ち上げられるパソコンなんかあるの?
どっかの研究機関ならあるいは・・・
- 常識的な台数での利用が◎
仮想マシンを使用する手順
おおまかに4つやることがあります。
- 「VMware Workstation」をPCにインストール
- Window10の仮想マシンを作成する
- 仮想マシン内のWindows10を設定する
- 仮想マシンの設定をチューニング
以下より1つずつ解説していきます!
仮想マシンをPCにインストール
まずは仮想マシン「VMware Workstation」のインストーラーをダウンロードします。
下記ボタンからダウンロードページを開けます。

この記事を書いている時点では画面を開いて、左側のボタンでダウンロードできます。
(ダウンロードリンクは「今すぐダウンロード」の部分だけしかありませんでした。)
インストーラーのダウンロードが完了したら、インストーラーを実行しPCへ「VMware Workstation」のインストールを開始します。
あまり何も意識せずに初期設定のままインストールして頂いて問題ありません。
「VMware Workstation」のライセンスは個人使用なら必要ありません。
インストールが完了し、「VMware Workstation」のアプリケーションが立ち上げればこの章の手順は完了です!

仮想マシン内にWindows10をインストール
ここでは細かく分けて、「Windows10のISOファイルを用意する」、「Windows10の仮想マシンを作成する」、「マビノギをインストールする」の3部に分かれます。
まずはISOファイルを用意してみましょう!
Windows10のISOファイルを用意する
既にWindows10のISOファイルが手元にある方はスキップして頂いて構いません。
まずはWindows10のディスクイメージ(ISOファイル)を用意します。
下記ボタンからダウンロードページに飛び、「ツールを今すぐダウンロード」をクリックし、ISOをダウンロードするためのツールを用意します。

ツールがダウンロード出来たら実行し、「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択して進めていきます。

進めていき「使用するメディアを選んでください」の部分までたどり着いたら「ISOファイル」を選択し更に進めていきます。
ここで「次へ」をクリックするとISOファイルのダウンロード場所を決定しダウンロード開始するため一休憩です。

「ISOファイルをDVDにコピーしてください」という画面に切り替わったら「完了」を押してISOのダウンロード終了です。
Windows10の仮想マシンを作成する
「VMware Workstation」を立ち上げ、「新規仮想マシンの作成」で仮想マシンを作成します。

「インストーラーディスクイメージファイル」を選択し、先程ダウンロードしたWindows10のISOファイルを参照します。
正しいISOファイルであれば、OSを検出してくれます。
問題なければ「次へ」をクリックします。

次の画面では仮想マシン名と仮想マシンの設置場所を決定します。
決定したら「次へ」をクリックします。
仮想マシン名は何でもOKで、設置場所も外部ストレージでOKです!

次に最大ディスクサイズと仮想ディスクファイルを分割するかの選択をします。
マビノギはインストール時に大きな一時ファイルをディスク内に作成するため、推奨サイズの60GB以上でないとインストールできない可能性があります。(60GBでインストールできることは確認しました。)
次に、仮想ディスクの分散ですが頻繁な仮想ディスクの移動を考えていない場合パフォーマンスを考慮し「仮想ディスクを単一ファイルとして格納」の選択を推奨します。
全てOKであれば「次へ」をクリックします。
細かい説明すると分かりにくくなるので割愛します。
詳しく知りたい方はググると答え出てきます!

ディスク最大サイズは最大ここまで容量が大きくなりますよーという意味で最初からディスク容量を確保するわけではない。
最後に確認画面が出ますので、「ハードウェアをカスタマイズ」をクリックして必要な部分を変更します。
変更する箇所はメモリとネットワークアダプタです。

まずはメモリ。
デフォルトが2GBですが、少々心もとないので4GB(4096MB)に変更します。

次にネットワークアダプタです。
デフォルトがNATになっていますが、ブリッジに変更します。
設定を変更し、左のメニューをネットワークアダプタ以外の場所に変更したら設定が変更されています。
超ざっくり説明すると、ブリッジにしないと外から見た時別のマシンと認識してくれません。

全ての設定が完了したら元の画面に戻り、「完了」をクリックします。
仮想マシン内のWindows10を設定する
ここからは基本的に普通のパソコンにOSをインストールするのと何ら変わりはありません。
まずは仮想マシンを立ち上げます。
すると黒い画面に「Plase any key to boot from cd or dvd」と表示されるため、すぐに何かしらキー入力します。
素早くキー入力しないとタイムアウトします。
タイムアウトしたら仮想マシンを閉じて再度やり直しになります。
セットアップ画面が立ち上がったら順々に進めていきます。
ライセンス認証まで進んだらプロダクトキーがある場合は入力、まだ手元にない場合は「プロダクトキーがありません」をクリックして先に進みます。

Windows10は30日経過後も機能制限がかかりますが、通常利用できます。
ただし、入れないまま過ごしているとネクソンの利用規約以前にマイクロソフトのライセンス違反に引っかかる可能性があります。
プロダクトキーはちゃんと用意しようね!
次に進むとインストールするOSを選択する画面に進みます。
HomeかProならどっちでもいいです。
また更に次へ進むとインストールの種類を選択する画面に進みます。
新規のインストールなので「カスタム」の方を選択します。

この先は順々に進んで行くと仮想マシンの中でOSが起動します。
Windows10のデスクトップが開けば完了です!

ここまで来たら後はマビノギをダウンロードするだけです!
仮想マシンの設定をチューニング
最後に、マビノギするならやっておいた方がいい設定を変更していきます。
必要な事は1つだけです。
- 仮想マシンのマウス設定変更
作業は仮想マシンをシャットダウンした状態で行います。
いつも使用している方のパソコン本体でエクスプローラーを立ち上げます。
そして、アドレス部分に下記を入力します。
%APPDATA%\VMware\preferences.ini

エンターキーを押すと、設定ファイルらしきものが立ち上がります。
立ち上がった設定ファイルの最下行へ下記の文章を追加し保存してテキストファイルを閉じます。
pref.gamingMouseMode = “relativeMouse”
この設定しておかないとカメラ回転がどえらい速度になります。
ここまでやれば必要な設定はすべて完了です!
お疲れ様でしたー!
カクついたりする場合は・・・
VMWare Toolsと言うものをインストールすれば改善されるようです。
※ただし、スペックが足りている場合

仮想マシンで遊ぶにはある程度の余剰スペックが必要
パソコン本体内の空いているメモリやCPUを使用しもう1台のパソコンを立ち上げるという仮想マシンの仕組み上、パソコン本体のスペックに一定以上の余力が必要です。
マビノギ2個目を立ち上げる程度の余裕があるよ~っていうパソコンでないと満足な動作ができないので多分相当ストレスが溜まると思います。
余談ですが、ネトゲ界隈は一昔前までかなり仮想マシンが嫌われる風潮ありました。
でも仮想マシンの技術自体は全く悪いやつじゃないのでどうか許してあげてください。
ではまた、ばいばいっ!